青函連絡船は、1908年(明治41年)から1988年(昭和63年)まで、青森県の青森駅と北海道の函館駅との間を結んでいた日本国有鉄道(国鉄)・北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道連絡船です。旅客に加え、船内に鉄道車両をそのまま積み込んで津軽海峡を渡っていました。
第二次世界大戦時に就航していた12隻すべてが空襲による沈没や壊滅的な被害を受けたことや1954年(昭和29年)死者・行方不明者1,430人という日本海難史上かつてない悲劇を起こした「洞爺丸事故」など悲しい歴史もあります。
しかしながら、青函連絡船は青森市の経済発展の礎であり、象徴でもありました。出航の銅鑼の音や紙テープに旅情を掻き立てられ、連絡船と競うように泳ぐイルカを度々見ることもできました。
みんなに愛され親しまれてきた青函連絡船ですが、青函トンネルの開通に伴い、1988年3月13日その歴史に幕を下ろしたのでした。
お台場の「船の科学館」(旧青函連絡船 羊蹄丸)で展示されていたジオラマ「青函ワールド」がそのまま展示されています。
八甲田丸は、1964年から1988年まで就航し、歴代の青函連絡船の中では現役期間が最も長かった船です。また、青函連絡船の最終航行船の大役を務めた船でもありました。
現在は青森市の文化交流施設で、「青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸」としてNPO法人あおもりみなとクラブが管理運営をしています。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、当時と同じ青森港岸壁に係留され、往時の船体をそのまま利用して展示する博物館船として多くの方々に見学されています。
艦内には客車や貨物車がそのまま積載されている車両甲板や操舵室、エンジンルームなどが見学できます。
◆開館時間 | 4月1日から10月31日まで 9:00~19:00(入館受付は18:00まで) 11月1日から3月31日まで 9:00~17:00(入館受付は16:30まで) |
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◆休館日 | 11月1日の期間は毎週月曜日(祝日の場合は翌日) 12月31日、1月1日、3月第2週の月曜日から金曜日まで |
◆その他 | 駐車スペース、車椅子等のご利用はお問い合わせ下さい。 |
◆入場料金 |
大 人 | 高校生 | 中学生 | 小学生 | |
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個人利用 | 510円 | 310円 | 310円 | 110円 |
団体(20名様以上) | 460円 | 220円 | 220円 | 80円 |
八甲田丸・ワ・ラッセ共通券 | 930円 | 620円 | 470円 | 270円 |
八甲田丸・アスパム・ ワ・ラッセ共通券 |
1380円 | 970円 | 770円 | 570円 |