公益社団法人 青森観光コンベンション協会 あおもり案内名人

三内丸山遺跡 特設ページ

青森県青森市の南西地区に位置する「三内丸山遺跡」

1992年(平成4)年から始まった青森県総合運動公園拡張整備にともなう発掘調査が進む中で、大規模な集落跡やたくさんの竪穴建物跡・掘立柱建物跡、多くの土器や石器、貴重な木製品、骨角製品などが出土、1994(平成6)年7月に巨大な木柱の一部が残る大型掘立柱建物跡が発見されたことをきっかけに、遺跡の保存が決定されました。
それから約30年経った2021(令和3)年7月、縄文時代前期から中期の遺跡で日本最大級の集落跡である三内丸山遺跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産へ登録され、青森県で2つ目の世界遺産となりました。

上空から見た三内丸山遺跡の写真

誇れる世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」

北海道・北東北の縄文遺跡群

北海道・北東北には数多くの縄文遺跡が所在しています。縄文遺跡群は1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した人々の生活と精神文化を伝える文化遺産です。北海道・北東北では、ブナを中心とする落葉広葉樹の森林が広がり、海洋では暖流と寒流が交わり豊かな漁場が生まれました。このような自然環境のもと、人々は食料を安定的に得ることができ、今から約15,000年前に土器を使用し、定住を開始しました。その後、1万年以上にわたって農耕に移行することなく、気候の温暖化や寒冷化などの環境変化にも巧みに適応しながら定住を継続しました。この間、土偶や環状列石、周堤墓などにみられるように、精緻で複雑な精神文化を育んできました。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、農耕文化以前の人類の生活や精神文化を伝える貴重な遺産なのです。

世界文化遺産として登録される

2007(平成19)年、北海道・北東北知事サミットにおいて、4道県の共同提案について正式合意し資産名称を「北海道・北東北の縄文遺跡群」に決定した後、2009(平成21)年6月に4道県知事及び関係自治体の首長が協定書を締結、世界遺産登録に取り組んできました。そして2021(令和3)年、日本時間7月27日(火)18時51分に北海道、青森県、岩手県、秋田県の17遺跡で構成される「北海道・北東北の縄文遺跡群」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録されました。(※参考1) 縄文遺跡群のうち、青森県には8つの遺跡が所在します。(※参考2)

世界遺産登録の新聞記事
東奥日報社から許可を得て掲載しております

現在、縄文遺跡群の構成資産が所在する4道県および関係14市町で「縄文遺跡群世界遺産保存活用協議会」を設置し、遺跡群の一体的な保存・保全をはじめ、フォーラム等の普及啓発活動、アーカイブ(※参考3)やパンフレット等による情報発信を実施しています。

※参考2:北海道・北東北の縄文遺跡群は、北海道6遺跡、青森県8遺跡、岩手県1遺跡、秋田県2遺跡の合計17遺跡で構成されています。

青森県内8遺跡
青森県内8遺跡の場所
  • ①特別史跡 三内丸山遺跡(青森市)
  • ②史跡 小牧野遺跡(青森市)
  • ③史跡 大森勝山遺跡(弘前市)
  • ④史跡 是川石器時代遺跡(八戸市)
  • ⑤史跡 亀ケ岡石器時代遺跡(つがる市)
  • ⑥史跡 田小屋野貝塚(つがる市)
  • ⑦史跡 二ツ森貝塚(七戸町)
  • ⑧史跡 大平山元遺跡(外ヶ浜町)

関連サイト

【公式】「北海道・北東北の縄文遺跡群」

北海道・北東北の縄文遺跡群のリンクバナー

「北海道・北東北の縄文遺跡群」キッズサイト

北海道・北東北の縄文遺跡群キッズサイトのリンクバナー

「青森県の縄文遺跡群」

青森県の縄文遺跡群のリンクバナー

特別史跡「三内丸山遺跡」

縄文時代の「ムラ」を体験できる場所

「北海道・北東北の縄文遺跡群」の1つである特別史跡「三内丸山遺跡」。今から約5,900年前~4,200年前の縄文時代の集落跡で、長期間にわたって定住生活が営まれていました。青森県は遺跡の重要性から、1994(平成6)年に遺跡の保存を決定し、1995(平成7)年から遺跡の整備と公開を始め、1997(平成9)年3月に史跡に指定、さらに2000(平成12)年11月には特別史跡に指定されました。

遺跡へのトンネル入口にあるジオラマ写真

遺跡へのトンネル入口にあるジオラマ。目の前にある「三内丸山遺跡」を早く見たい!の一心で素通りしてしまいそうになりますが、じっくり見ていただくと面白い発見があるかもしれません。

縄文時代を体験「三内丸山遺跡センター」

「三内丸山遺跡センター」は、復元された15棟の竪穴建物、大型竪穴建物、3棟の高床建物、大型掘立柱建物などを見ることができる遺跡区域と、展示や体験を通して縄文人の生活を学べる「縄文時遊館」とで構成されています。
青森県内観光地の代表格でもある遺跡区域は、四季の移り変わりも美しく1年を通じて楽しめる場所でもあります。

冬の三内丸山遺跡の写真

冬の三内丸山遺跡。趣があり、また違った魅力があります。

各種SNSページ

縄文時代を楽しく学び、遊ぶ「縄文時遊館」

エントランスには縄文土器のモニュメント。リニューアル時から話題となっている「縄文ビッグウォール」、その先に広大な三内丸山遺跡が待っている「時遊トンネル」、貴重な出土品や縄文人の暮らしぶりが体感できる縄文時遊館一番の見どころ「さんまるミュージアム」(常設展示室)など、縄文時代を学び、遊べる場所がたくさんあります。

エントランスにあるモニュメントの写真

エントランスではモニュメントがお出迎え。

「さんまるミュージアム」内の土器展示コーナーの写真

「さんまるミュージアム」内の土器展示コーナー。かわいい表情の土偶がたくさんあって、時間を忘れてしまいそうです。

三内丸山遺跡・縄文時遊館 観覧料のご案内

一般 410円(330円)
高校生・大学生等 200円(160円)
中学生以下 無料

※( )は20名以上の団体
※ 特別展の観覧料は別途

ご利用案内

見学時間 AM9:00~PM5:00(入場は閉館の30分前まで)
※GW中と6/1~9/30はPM6:00まで開館
休館日 毎月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、12月30日~1月1日

「縄文時遊館」の見どころ

① 基本を学ぼう「縄文シアター」

遺跡の大規模な発掘調査の様子や概要を分かりやすく紹介。2020(令和2)年4月1日より映像をリニューアル、青森県出身の声優、三上枝織さんのナレーションで紹介しています。

縄文シアター

感染対策で換気と座席間をしっかりとっています!!

② 広大な三内丸山遺跡「時遊トンネル」

広大な三内丸山遺跡が待っている「時遊トンネル」

時遊トンネル

トンネルを抜けて…

時遊トンネル

悠久の時を越え、縄文の世界へ!!

時遊トンネル壁面

時遊トンネルの壁面、もしかして、土器のかけらかな?

③ 縄文時代まるわかり「さんまるミュージアム」

各時代の長さを分かりやすく表現した「タイムスケールトンネル」を通ってミュージアムへ入ると、そこには縄文時代の人々の生活があります。QRコードで縄文ファミリーの会話が楽しめ、少年と犬が成長していく様子と重ねた人々の暮らしを紹介しています。ITガイドでの解説も利用できる、大型板状土偶や縄文ポシェットなどの重要文化財も展示している「縄文時遊館」の中でも一番見ごたえのある施設です。解説員さんのガイドを聞きながら見ていただくのがおすすめです。

タイムスケールトンネルの写真

時代の変遷が良く分かる「タイムスケールトンネル」

「北のまほろば」写真

「北のまほろば」豊かな文化を紹介していきます。

縄文ポシェットの写真

三内丸山遺跡を代表する出土品「縄文ポシェット」神々しさが感じられる本物です!

大型板状土偶の写真

こちらの「大型板状土偶」も必見です。見るたびにその姿に魅了されてしまいます。

女性をモデルとした岩偶・土偶の写真

女性をモデルとした表情豊かな岩偶、土偶たち。

入口にいた小さな男の子と犬が成長した様子

入口にいた小さな男の子と犬が成長した様子。展示にストーリー性を持たせる工夫も。

「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録コーナーの写真

出口には「北海道・北東北の縄文遺跡群」世界遺産登録コーナーもあります。

あっという間にあなたも縄文人「なりきり縄文人」

縄文時代のファッションは、こんな感じだった?衣装、小物を身に着けて「なりきり縄文人」を体験してみましょう。SNSアップ用の写真撮影スポットとしても人気です。(※現在は「さんまるミュージアム」内に設置しています)

「なりきり縄文人」の写真
⑦ 縄文土器オンパレード「縄文ビッグウォール」

2019(平成31)年4月のリニューアルオープンにともなってつくられた施設です。本物の縄文土器のかけらを間近に見ることができます。

縄文土器のかけらがちりばめられた高さ約6メートルの壁の写真

縄文土器のかけらがちりばめられている、高さ約6メートルの壁。土器の数は5,120個!

土器の収蔵庫の写真

地下1階ビッグウォールの反対側には土器を収蔵する収蔵庫が。約500個並ぶ様子は圧巻です。真ん中には大型掘立柱の木柱も。

エレベーター内の新型コロナウイルス感染対策用表示の写真

エレベーターの中にもかわいい仕掛けが。(新型コロナウイルス感染対策用表示です)

三内丸山応援隊ボランティアガイド

三内丸山遺跡のウォーキングディクショナリー!

まずは基本から!三内丸山遺跡を知るために、三内丸山応援隊のボランティアガイドさんと一緒に歩いてみましょう。所要時間は約1時間、無料で遺跡を分かりやすく案内してくれます。事前予約不要なので、自分の都合に合わせて気軽に参加できます。
※団体向けガイド(10名以上)は事前申し込みが必要です

三内丸山遺跡巡りの写真

遺跡巡りがより一層楽しく

三内丸山遺跡巡りの写真

黄色いジャンパーが目印

ボランティアガイドさんおすすめ、三内丸山遺跡の見どころ

現在、登録者数が約100名という「三内丸山応援隊ボランティアガイド」。みなさんの三内丸山遺跡への関心度の高さがうかがわれます。ボランティアガイド歴7年の松島さんにガイドさんおすすめの見どころ紹介していただきました。

ばんじょうさん
三内丸山遺跡の魅力は?
まつしまさん
5,000年前の縄文人の息遣いが感じられる場所、ということですね。私自身も竪穴建物を作る縄文体験活動に参加して、その魅力に取り憑かれた(笑) 1人です。
ばんじょうさん
おすすめの見どころは?
まつしまさん
訪れるみなさんが真っ先に「会いたかった!」っておっしゃるのが、やっぱりシンボル的な存在である「六本柱(復元大型掘立柱建物)」です 。直径2mの柱穴が6個並ぶ、大型掘立柱建物跡と一緒に見ていただき、当時の情景を想像しながら楽しんでいただければと思います。
ばんじょうさん
これから三内丸山遺跡を訪れようと思っている方へ一言お願いします。
まつしまさん
春夏秋冬、四季折々の楽しみ方があります。新緑~紅葉、雪の季節まで、1年中いろいろな表情を見せてくれます。冬の朝一番、雪の上に動物たちの小さな足跡がついている風景には、つい顔がほころんでしまう可愛さと同時に、他の生き物と共存してきた場所なんだということを教えられます。季節と共に縄文人の暮らしを感じ取っていただきたいと思っています。
松島 涼子さん

ボランティアガイド
松島 涼子さん

体験工房

縄文ポシェット作り、板状土偶作り、まが玉作りなど8種類の体験学習が用意されています。こちらも事前予約なしで参加可能、毎日開催されていますので予算や時間に合わせて縄文人の気分を味わってみましょう。

体験工房の写真

体験工房

材料はミュージアムショップで購入の写真

材料はミュージアムショップで購入

三内丸山応援隊ボランティアガイドに関する申し込み・お問い合わせ先

一般社団法人三内丸山応援隊

電話 017-766-8282

ここにしかない!縄文オリジナルグッズ

縄文をデザインした商品が勢ぞろい

三内丸山遺跡センターには、縄文オリジナルグッズを楽しめるショップが2つあります。美術館さながらのデザイン性の高いミュージアムグッズから、気軽に楽しめるオリジナル商品まで、選ぶ楽しみにあふれています。

ミュージアムショップ

三内丸山遺跡からの出土品をデザインしたオリジナルグッズを取り揃えている他、関連書籍が充実しています。企画展に合わせたグッズも取り扱っています。

https://cyobimaru5.jimdofree.com/ミユージアムショップ/
オリジナルグッズの写真

デザイン性の高い商品が並びます

オリジナルグッズの写真

スタッフ手作りのマグネットも人気商品の1つ

あおもり北彩館(三内丸山店)

三内丸山遺跡にちなんだオリジナルの工芸品や、縄文グッズが豊富です。また、青森県産品を使った加工品やお菓子、お酒など、お土産に最適な商品も。

https://www.hokusaikan.com/
あおもり北彩館の写真

オリジナルグッズ満載

あおもり北彩館の写真

青森県内の美味しいものも並びます

縄文人も食べた!?栗スイーツが人気

縄文時代を感じさせるメニューが豊富、食でも「縄文」を楽しめます。

人気の「発掘プレート」は、古代米(赤米)を縄文人が食していた栗・ホタテ・山菜で炊いたご飯をメインにした、ホタテづくしのワンプレートです。
人気No.1「そふと栗夢(クリーム)」は、縄文時代から食されていた栗を使用、なめらかな舌触りとともに栗の甘い香りに包まれるレストラン自慢の逸品です。

れすとらん五千年の星の写真

数量限定「発掘プレート」1,200円

れすとらん五千年の星の写真

ハマグリ発掘!に成功すると良いことが…

れすとらん五千年の星の写真

モンブランケーキの味わい「そふと栗夢」320円

れすとらん五千年の星の写真

季節に合わせた限定メニューも楽しめます

れすとらん五千年の星

http://www.jogakurakanko.jp/gosennennohoshi/

小牧野遺跡

もう1つの北海道・北東北の縄文遺跡群「小牧野遺跡」

同じ青森市にある「小牧野遺跡」も北海道・北東北の縄文遺跡群の1つで、縄文時代後期前半に作られた環状列石を主体とする遺跡です。遺跡内には2か所の展望所があり、陸奥湾や青森市街を望むことができる見学スポットでもあります。
出土品の展示や保管、遺跡に関する情報発信などの役目をしている「縄文の学び舎・小牧野館」は、旧野沢小学校を改修した施設で、小牧野遺跡の全貌を知ることができます。

小牧野遺跡の写真
小牧野遺跡の写真
小牧野遺跡の写真
小牧野遺跡の写真
小牧野遺跡の写真
小牧野遺跡の写真

縄文関連サイト紹介

いろいろな角度から見る世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」

「三内丸山遺跡」が世界文化遺産登録へ向けて動き出した当時から、さまざまなWebサイトが開設され、気運を盛り上げてきました。登録された今も、それぞれの特徴を活かしながら運営、最新情報や楽しい特集ページなどが満載となっています。

「JOMON FAN(縄文ファン)」のスクリーンショット画像

縄文大好き!な人の楽しい連載が読める「JOMON FAN(縄文ファン)」

周辺観光としての遺跡関連施設紹介

北海道・北東北の縄文遺跡群「三内丸山遺跡」と一緒に楽しめる場所

青森市を中心とした北海道・北東北の縄文遺跡群「三内丸山遺跡」と共に楽しめる施設の紹介です。奥深い縄文文化と共に、歴史や特徴ある建築物も興味深く見学することができます。また、縄文愛溢れるオリジナルグッズも見逃せません。

青森県立美術館

三内丸山遺跡の発掘現場から着想を得て設計された「青森県立美術館」。発掘現場の壕(トレンチ)のように、地面が幾何学的に切り込まれています。

青森県立美術館の写真
青森県立美術館の写真

あおもり北のまほろば歴史館

青森市を中心とした郷土の歴史や民俗、を総合的に紹介する展示施設です。縄文時代から近代に至るまでの青森のあゆみを紹介するコーナーがあります。

あおもり北のまほろば歴史館の写真

青森県立郷土館 ※現在休館中、館外でイベント等を行っています。

青森県の歴史や文化、自然などについて幅広く理解することができる総合博物館。旧館は1931(昭和6)年に、株式会社第五十九銀行青森支店として新築落成したもので、現在は国の登録有形文化財になっています。

クマ形土製品の写真
自然との関わりが深かった縄文人は、自然の恵みと脅威を肌で感じていた分、自然に対する信仰心がとても厚く、そのため祭祀や儀礼に用いる道具も作っていました。クマ形土製品はそのひとつ。クマは森の王者であり、生と死の循環を連想させることから縄文人にとって特別な動物であったと考えられます。写真のクマ形土製品は、最もクマらしく造形された逸品。口にはキバが、胸にはツキノワグマの象徴である三日月状の斑文を模したY字が刻まれています。全長14.5cm。

青森県立郷土館クマ形土製品の写真

青森県観光物産館アスパム

三角形が特徴的で青森市のランドマーク的な建物です。13Fの展望台は地上51mの高さで、青森市街や八甲田連邦など、郊外の景観を360度見渡すことができます。1Fにある「地場セレクト」では、「縄文こけし」などのオリジナルの縄文グッズも楽しめます。

青森県観光物産館アスパムの写真

「あおもりシャトルdeルートバス(ねぶたん号)」利活用の勧め

新幹線からの二次交通として、新青森駅、青森駅を起終点に中心市街地、主要観光施設をめぐる観光ルートバスです。料金も通常で利用する場合に比べてお得で、青森市内の観光はもちろん、遺跡関連施設を楽しむときにも最適です。

ねぶたん号リンクバナー画像

※画像クリックでねぶたん号の紹介ページへ移動します。

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