(紹介者:あおもりカシスの会事務局、工藤真奈美さん)
あおもりカシスの会とは?
「あおもりカシス」の生産、加工、販売に関する普及活動を推進するとともに「あおもりカシス」を使用した製品の開発による生産者の所得の向上と地域経済の活性化に役立つことを目的に、1985年(昭和60年)に組織されました。
国産カシスとしての認知度を向上させるとともに、その希少性や風味、特徴などを活かしたブランド化を図り青森市から発信、全国各地にPRしています。
「原種」にこだわるあおもりカシス
「あおもりカシス」は青森市の冷涼で寒暖の差が激しい気候に適していると考えられ、1975年(昭和50年)に栽培が始まり、その当時から品種改良を一切行わず現在まで栽培されています。
この一途な栽培の取り組みが、原種ならではのワイルドな風味、栄養成分を今に引き継いでいます。
・「あおもりカシス」の魅力
日本一のカシス生産量を誇っている「あおもりカシス」は手摘みで1粒1粒、完熟している果実を選別しながら収穫しており、この手摘み収穫が高い品質を支えています。「あおもりカシス」は外国産カシスに比べて小粒で皮が厚いため、果実の皮部分に含まれる「ポリフェノール」や「アントシアニン」が多いのも魅力の1つです。
あざやかな赤紫色とカシスならではの酸味がスイーツやドリンクの原料として適していること、また健康志向、美容志向が高まっている中で「あおもりカシス」が持つ成分の魅力が広く知られ、業者さんだけではなく、一般の方からの注文も増えているようです。
・あおもりカシスの楽しみ方
「実は電子レンジで簡単にジャムが作れます!」と事務局工藤さん、お気に入りの食べ方だそうです。(「あおもりカシスの会」ウェブサイトでもレシピを紹介しています)
「あおもりカシス」の酸味の強さは、他の果実では表現できないオリジナルなもので、この酸味を活かしながら用途に応じた甘さに調整できるところが、魅力ある果実となっています。「あおもりカシス」を使ったスイーツや商品もさまざま販売され、青森市内のお菓子屋さんやパン屋さん、レストランなどでも数多く見かけるようになりました。有名メーカーからも、赤紫のパッケージが目を引くアルコール飲料や、午後のティータイムにぴったりなお茶などが販売されています。
また「あおもりカシスの会」では、7月から様々なイベントが開催されます。内容については、ホームページやfacebookページに掲載していますので、この機会にぜひ「あおもりカシス」の魅力に触れてみてください。
・「あおもりカシスの会」今後の展開
首都圏を中心に青森市外でのイベントや商談会に参加し、多種多様な業者さんとのマッチィングや販路を広げることはもちろん、青森市内でも積極的なイベントの場を持ち、地元の「あおもりカシスファン」を増やしたいと考えています。
また、食べ物だけではなく、青森の伝統工芸品である「津軽こぎん刺し」の糸を染めたり、入浴剤としての用途も試作中で、別の方向からもカシスの魅力を伝えられるように取り組んでいます。
「夕張メロン」や「神戸ビーフ」とともに国の地理的表示保護制度(GI)に登録された「あおもりカシス」、これからの活躍が楽しみになってきました。