みつかけ

青森で昔から親しまれている餅菓子。

柔らかい白いお餅に、トロリとした黒砂糖の蜜がかかっている。

小さい円柱型のお餅は串団子と違い串には刺さっておらず、竹串などを使って蜜をからめながら食べる。

青森りんご

青森県は全国のりんご生産量の約60％を占める日本一のりんご王国。

「1日1個のりんごは医者を遠ざける」というイギリスのことわざがあるように、りんごは健康によい果物。

さらに、低カロリーなうえ栄養価の高い果物ということで、美容やダイエット効果も期待できるという。

栄養を効率的に摂取できるので、皮ごと食べるのがおすすめ！

うんぺい

餅粉と砂糖を練りこみ蒸した、ほんのり甘い餅菓子。

鯛や海老、渦巻き型をしている。

お正月や結婚式などの慶事に食べる祝い菓子の定番であった。

今でもお正月にはスーパーなどで販売され、幅広い年代に親しまれている。

煮干しラーメン

インスタントラーメン消費量や一人当たりのラーメン店舗数ランキングが全国有数の青森県。

そんなラーメン大好き県民が昔から大好きなのは煮干しがベースとなった「煮干しラーメン」。

アッサリからコッテリまで、さまざまなバリエーションがあり、煮干しラーメン愛好家は食べ比べを楽しんでいる。

イギリストースト

青森県民なら誰でも知っている、青森市のパン製造会社「工藤パン」の超ロングセラー商品。

ふわふわの柔らかい山型食パン2枚の間にサンドされたマーガリンとグラニュー糖の絶妙なハーモニーは格別の味。

ジャリジャリとした食感がたまらない、青森のソウルフード。

ガサエビ

トゲクリガニ

ガサエビは、エビと言っても海老の仲間ではなく、全国的には「シャコ」と呼ばれる甲殻類で、塩茹でして食べると甘さが強く感じられおいしい。

トゲクリガニは毛ガニよりも小ぶりだが、旬の春は濃厚なカニ味噌が詰まっており、毛ガニよりもおいしいという熱烈なファンが多い。

ともに青森の花見に欠かせない食材。

トゲクリガニは文豪・太宰治も大好物で、小説「津軽」の中にも登場する。

じゃっぱ汁

青森の冬を代表する魚・鱈（タラ）のじゃっぱ（アラ）と野菜などを煮込み、塩や味噌で味付けした郷土料理。

冬に食べられる家庭料理で、家庭によっては魚の頭や骨、内臓だけでなく、身や白子が入っていて豪華な場合もある

根曲がり竹

青森で「たけのこ」と言えば、孟宗竹よりも根曲がり竹の方が一般的。

全国的によく見る孟宗竹と比べると細く小さめだが、アクも少なく柔らかで、そのままを焼いた姿焼きは格別。

5月、6月には山に根曲がり竹を採りに行く市民も多い。青森では欠かせない山菜。

けの汁

小正月に食べるとされる津軽の郷土料理。

だいこん、にんじん、ごぼう等の根菜類や、ふき、わらび、ぜんまい等の山菜類、油揚げ、凍り豆腐などを細かく、さいの目切りにして煮込み、味噌で味付けした汁物。

あん玉

いもくじ

青森で昔からある、くじ付きの駄菓子。

駄菓子屋さんで楽しむほか、お正月など家族が集まった時に箱ごと買って家族で楽しんだりする。

あん玉は直径2㎝ほどの球体のあんこで、中に白、赤、緑、黄などの色付きのあんこが入っていれば「あたり」、入っていなければ「はずれ」。当たれば大きなあんこのお菓子がもらえる。

いもくじは、くじをめくり「親」が出たら大きいいも（芋に見立てた黄色の餡のドーナツ）、「子」が出たら小さいいもがもらえる。

生姜味噌おでん

戦後、青森駅近くの屋台で冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込む乗客の体を少しでも温めようと、一軒の屋台のおかみさんがおでんにつける味噌に生姜をすりおろして入れたのが喜ばれ、広まったとされる。

当時の具材は「こんにゃく」と「大角天」（さつま揚げを薄く、大きく、四角くしたもの）のみだったそう。

今はおでんの具もいろいろあるが、青森らしい具材と言えば「大角天」「根曲がり竹」「つぶ貝」であろう。

シロウオ

青森市内では野内川のシロウオ漁が春の風物詩。

「シロウオ」はハゼ科で、「シラウオ」はシラウオ科と実は全く別の魚。

どちらも体が透明で細長い小魚だが、シロウオの頭の先は丸みを帯び、シラウオの頭の先はとがっているので区別できる。

踊り食いや天ぷら、卵とじなどでいただく。

シソ巻梅干し

梅干しといえば梅の実をまるまる1個ずつ漬けたものが一般的だが、青森の梅干しは種を取り除き赤ジソで包んだシソ巻きの梅干しが伝統のスタイル。

梅以外にも杏で作るものもあり、酸っぱいものから甘いものまで、その家庭の好みの味でバラエティー豊富。

青天の霹靂

晴れわたった空に突如として現れる稲妻のような鮮烈な存在になりたいと考えて命名され、2015年秋にデビューしたお米。

青森県産米で初の特Aを取得した新品種で、適度なかたさがあり、粒がやや大きめでしっかりしている。

味は甘みと旨みのバランスが良く、さっぱりとしているので、どんなおかずとも相性バツグン。

フジツボ

インパクトある見た目だが、食べてみると味はカニ！？そう、実はフジツボはカニやエビと同じく甲殻類の仲間。

硬い殻に覆われているが、ツメのような部分を引っぱると、身がするっと出てくる。

身を食べた後は殻の中のスープまで飲み干すと、フジツボのおいしさを余すところなく堪能できる。

棒パン

青森市のイベントではおなじみ！

アルミホイルを巻いた竹竿の先端にパン生地を巻き付け、ドラムコンロの炭火にかざし焼き上げる。

コツはくるくる回しながら遠火でゆっくり焼くこと。

表面はパリッと、中はフワッとした焼きたての棒パンには、マーガリンやジャムをつけて食べる。

茶碗蒸し

赤飯

イナリ

青森では、茶碗蒸し・赤飯・いなり寿しは甘いのが定番。

茶碗蒸しは、通常の具のほかに栗の甘露煮が入っているのが普通で、家庭によってはその甘露煮のシロップまで入った甘い味の茶碗蒸しも。

赤飯も小豆ではなく、甘納豆を入れた甘い味。

いなり寿しも、刻んだ紅ショウガが入っていてピンク色で甘い味。

人が集まった時に食べるおもてなしの料理は、甘い味付けのものが多い。

ツブ

青森でおでんと言えば「生姜味噌おでん」。

そのおでんの具材として親しまれている「ツブ（つぶ貝）」。

正式名称はモスソ貝というエゾバイ科の一種で、地域によってベロツブ、アワビツブなどさまざまな呼び方がある。

鍋や煮物にして食べるのが一般的。ゆでて串にさした串つぶが市場やスーパーで売っている。

タラの芽

ばっけ

コシアブラ

青森の春の山は山菜の宝庫。山菜の「王様」タラの芽。

山菜の「女王」コシアブラ。

そして、雪どけとともに顔を出すことから「春の使者」と言われるフキノトウ。

いずれも春の一時期しか楽しめないため、春になれば山菜採りに行かずにはいられない。

フキノトウは青森では「バッケ」と呼ばれ、「バッケ味噌」が青森の春の訪れを感じさせる。

味噌カレー牛乳ラーメン

味噌をベースにカレー粉、牛乳を組み合わせた絶妙なバランスのスープに、バター、もやし、メンマ、わかめをトッピングした独特のおいしさのラーメン。

昭和50年代頃、中高生の間でいろいろな組み合わせでラーメンを食べるのが流行し、その最終形として誕生し、定着。

今でも青森市内のお店で食べることができる。

ミズ

ホヤ

ミズの正式名はウワバミソウ。

青森県は生産量全国1位。

シャキシャキとみずみずしい歯ごたえで、ホヤと水物にすることが多い。

ホヤは夏が旬の海産物で、ミズやキュウリと一緒に水物にすると磯臭さが和らぎ食べやすくなる。
ホヤとミズの水物は青森の夏の風物詩。

くじら餅

米粉、こし餡、砂糖等を混ぜて蒸しあげ、薄いあずき色をした、ようかんのような見た目の餅菓子。

甘さ控えめ、ところどころに入ったクルミとむっちりとした歯ごたえが特徴。

ちなみに、鯨肉は入っていない。

陸奥湾なまこ

青森の正月料理に欠かせない、青森の冬を代表する味覚「ナマコ」。

水温が低くなると盛んに活動するため肉が良く締まり、冬至の頃が一番おいしいという。

コリコリした食感を楽しむ、生のナマコを調理した「ナマコ酢」がよく食べられる。

ねりこみ

野菜を葛寄せにしたのが由来とされる、さつまいもなどを入れ砂糖をたっぷり使う甘い味の野菜の煮物。

出汁にとろみをつけ、練り込むように作る。

かつては冠婚葬祭などの人が多く集まる時にふるまわれた、おもてなし料理。

のっけ丼

青森魚菜センターの名物「青森のっけ丼」。

丼ご飯を片手に市場内のお店を自由にまわり、新鮮な魚介類、惣菜、お肉など好きな具材をのせて、自分好みのオリジナル丼を作ることができる。

青森を訪れる多くの観光客が立ち寄る大人気スポット。

カシス

青森市はカシスの生産量日本一。

青森でのカシス栽培は1970年代にはじまり、生育に適した夏季冷涼な気候により、品種改良されることなく、原種ならではの風味、栄養成分を引き継いでいる。

「あおもりカシス」は原則農薬を使わずに育てられ、粒に傷がつかないように収穫はすべて手摘みで行われる。

寒平目

全国屈指の漁獲量を誇り、青森県の魚にも制定されているヒラメ。

一年中おいしいけれど、秋から冬にかけてのヒラメは「寒平目」と呼ばれ、特においしいと評判。

ぶりこ

「ぶりこ」というのは冬が旬の魚・ハタハタの卵。

出汁と醤油で味付けられるのが一般的で、ブリブリと皮の歯ごたえがあり、皮は食べずに、かんで中身と味を楽しむ。

ぶりこは海岸に打ち上げられたりするが、その海岸に流れ着いたものを採ることは禁止されている。

市場やスーパーでお腹にたくさん卵が入った状態のハタハタをゲットして、身と卵の両方を味わいたい。

ナスのシソ巻

夏が旬のナスとシソを使った、昔からある定番の家庭料理。

味噌で味付けしたナスをシソで包み焼くというのが基本で、赤ジソか青ジソか、味噌に砂糖や唐辛子を入れたり、その味は家庭ごとにさまざま。

干し餅

通常よりも水分多めにしてついたお餅を切り餅にし、ワラやビニールひもでつるし編みにして、よくしばれた日（冷え込む寒い日）に、水につけ一気に凍らせ、一ヶ月以上風通しのいい場所につるして乾燥させた保存食。

黒ゴマやシソ、よもぎなどを入れたものもあり。

そのまま食べるほか、バターで焼いたり、油で揚げたりすると格段においしい。

タツ

冬が旬のマダラは脂がのった身だけでなく、お腹に入っている白子やタラコもおいしい。

マダラの白子は青森では「タツ」と呼ばれ、刺し身、鍋、天ぷらなどいろいろな調理法で食べられる。

いずれも口に入れるとクリーミーで濃厚な味わいを楽しめる。

身欠きにしん

「身欠きにしん」は、にしんの干物のこと。

魚の干物は焼いて食べるのが一般的だが、身欠きにしんは味噌漬けや醤油漬け、煮物や甘露煮にして昔からよく食べられている。

噛めば噛むほど旨味が出てきて、ご飯のおともやお酒のつまみで食べると箸がとまらない。

貝焼きみそ

大きなホタテの貝殻を鍋にして、ダシ汁にホタテや長ネギなどの具材を入れ、味噌で味付けし、卵でとじる津軽や下北を中心に伝わる郷土料理。

鍋にしているホタテ貝からもダシが出ると言われるとか…。

卵が貴重だった時代、風邪をひいたり体調がすぐれない時の栄養食としても食べられた。

みそおにぎり

おにぎりの表面全体に味噌を塗ったもの。

生味噌でそのまま食べるが、もちろん焼いてもおいしい。

昔は子どもたちのおやつとしても食べていたとか…

お腹が減った時のちょっとした間食にちょうどいい。

タラ

青森の冬を代表する魚「鱈（タラ）」。

青森でタラと言えば、マダラを指すことが多い。

昔は年末になると各家庭でタラを一匹まるごと買って年越し料理をこしらえるという、正月に欠かせない魚だった。

身も腹子（白子、タラコ）だけでなく、骨や頭、内臓という「じゃっぱ（アラ）」まで捨てることなく食べつくすことができる。

焼き干し

焼き干しは、イワシの頭とはらわたを取り除き、串に刺し、炭火で焼いて乾燥させたもの。

煮てから乾燥させた「煮干し」よりも魚の旨みが凝縮されている。

鍋や味噌汁、ラーメンのダシとしても使われる。

軽く炙ればそのまま食べてもおいしい。

黒にんにく

生のにんにくを発酵熟成させた「黒にんにく」は、生のにんにくのような臭いがなく、ドライフルーツのように甘いので、そのまま食べられる。

高い抗がん作用、コレストロール低下、抗酸化活性、老化防止、免疫力アップなどが期待される健康食品として注目の食品。

飴せんべい

ゴマの南部せんべいに津軽水飴をはさんだ、南部と津軽のコラボせんべい。

お米ではなく小麦粉でできていてパリッとサクッとした南部せんべいに、ねっとりとした水飴がマッチした、新食感おやつ。

昔から親しまれ、宵宮の屋台でも出されている。

歯にくっつきやすいが、ついつい食べちゃうおいしさ。

サモダシ

「サモダシ」は「ナラタケ」の津軽地方での呼び名。

滋味深いダシが出る、歯ざわり、口当たりのいいキノコ。

キノコ鍋や味噌汁、佃煮でよく食べられる。

秋になると青森の人々は、このサモダシを求めて山に行く。

飯寿司

鮭やハタハタ、ニシン、サンマなどの魚を、ご飯、そして大根やニンジン、キャベツ、生姜など野菜と一緒に漬け込み、乳酸発酵させて作る郷土料理。

寒い冬の時期に重石をのせて漬け込み、保存食として重宝される。

タケノコなど山菜が入ってることも多い。

八甲田牛

希少な地方特定品種「日本短角種」で、八甲田牧場で放牧され、自然の旨味ギュウギュウの「赤肉の旨さ」が味わえる牛。

青森市内のスーパーでも数量限定で販売されている、出荷頭数が極めて少ない「幻の牛」。

アブラツノザメ

サメの中でも特に味がいいと言われるアブラツノザメは、冬がおいしいとされ、青森では鮮度が高いため皮をむいた状態の「むきサメ」で販売されていることが多い。

縄文時代の遺跡・三内丸山遺跡からアブラツノザメの骨が発掘されるほど、昔から食されている。

煮物、焼き物などで食べられるほか、サメの頭や身などを茹でて酢味噌と大根おろしで和えた「すくめ」は正月の定番料理。

青森ほたて

ミネラルたっぷりの栄養豊富な陸奥湾で育った「青森ほたて」は、甘くて肉厚でおいしい。

刺身、フライ、バター焼き、煮物など調理の仕方を問わず、和洋中どんな味付けでも合う。

干し貝柱や缶詰、マヨネーズなどなど加工品もたくさんあり、青森に来たら食べてほしい魚介類ナンバーワン。

若生昆布のおにぎり

炊き立てのご飯を若生昆布で包んだ、磯の香りがするほんのり塩味のシンプルなおにぎり。

若生（わかおい）とは、薄く柔らかい１年昆布のこと。

若生昆布のおにぎりは、食べやすいように昆布の繊維にそってかみ切れるように包まれていて、形は特徴的な三日月型になっている。

文豪・太宰治も好きで、よく夜食に食べていたとか…

青森のふぐ

西日本のイメージが強い「ふぐ」。

青森では馴染みが少ない魚だが、実は意外と獲れている。

青森の人は味が濃い魚を好むため、淡白で上品な味の「ふぐ」などはあまり食べていない…

すじこ

青森県はすじこ消費日本一と言われるほど、身近で当たり前のように食卓に並ぶご飯のおとも。

膜から取って一粒ずつ分けられたものがイクラ、膜の中に入ったままのものがすじこ。

すじこのおにぎりや、すじこ巻きなどもあるが、やはり炊き立てのあったかいご飯にすじこをのせて食べるのがいちばん！